誰が最初に作ったのかはわからないが、
いつのころからかベンチはあった。
誰が座ってもいいし、いつ座っていつ立ち去ってもいい。
隣りにかけた人と話してもいいし、話さなくてもいい。
ただそこにあるだけで自由気ままな休息をくれる存在。
A地点とB地点の途中やAな気分とBな気分の間にニュートラルな場をつくり、
時にAさんとBさんを引き合わせ、ただそこにあるだけで座った人から
(年齢も性別も人間かどうかさえ問わず)思索を引き出す、懐の深い存在。
たとえ人類が滅んでも、ベンチはきっと誰かを待って、
ずっとそこにあり続けるだろう。
Nippon Bench Association(日本ベンチ協会)とは、
ベンチという存在をこよなく愛し、日々考察し、
その魅力をひろげんとする者たちのゆるやかな集まりであり、
その構成員を「ベンチャーズ」と呼ぶ。
*複数が座ることを想定し、意図をもってしつらえられたものであること
*隣り合わせに腰掛けられること
*不特定多数の人が自由に座れる場所に存在していること
ちょっと座らない?
We are BENCHERS
“ベンチ”の価値向上。「ちょっと座らない?」
生活やコミュニケーションがますます合理化・スピード化する昨今、
生きる実感や人とのつながりが少々狭く希薄に、
時に息苦しくなってきているように感じます。
私たちは、ちょっとひと息入れられるベンチという存在に注目し、
人生を豊かにできるツールとして、
ベンチをめぐるさまざまな活動をゆるやかに展開していこうと考えました。
将来的にはさまざまに活動をする国内外のベンチャーズと連携を図り、
世界ベンチリーグの開催を目指します。
東京都出身。東京藝術大学卒。デンマーク王立芸術アカデミー建築科修了。武蔵野美術大学工芸工業デザイン科名誉教授。1956年東横百貨店(現東急百貨店)家具 装飾課入社。1958年JETRO海外デザイン研究員として日本人として初めてデンマーク王立芸術大学研究員となる。帰国後、国内外でインテリアやプロダクトのデザイン、東急ハンズ、アイデック等の企画立ち上げに関わる傍ら、武蔵野美術大学工芸工業デザイン科で教鞭を取る。また家具や生活用品に関するデザイン展覧会やセミナーを多数企画。北欧やデザイン関連の著作・監修作は多数に及ぶ。北欧建築デザイン協会理事、日本フィンランドデザイン協会理事長、(公財)鼓童文化財団特別顧問、有限会社島崎信事務所代表。2017年度日本・デンマーク国交樹立150周年の親善大使を務める。
東京都出身。芝家具の流れを汲む椅子張り職人として修行を積む。1966年五反田製作所を創業。 カッシーナの工房で技術研修を受け、帰国後、カッシーナ、アルフレックス、ウィルクハーンなど、国内外トップブランド家具のライセンス生産を行う。 イタリアで、デザイナーと対等に渡り合ってものづくりをするモデラーの仕事に触発され、日本初のモデラーとして、隈謙吾、川上元美、倉俣史朗、梅田正徳、喜多俊之、ザハ・ハディドといった時代を代表するデザイナーの椅子を製作してきた。 迎賓館や白洲次郎の椅子など歴史的価値のある椅子の修復、宮内庁の儀装馬車の修復や家具の製造など、確かな技術がなければできない仕事を多く請け負う。 2007年黄綬褒賞受賞。
東急池上線「生活名所」
座ってみようプロジェクト
企画・運営協力
https://seikatsumeisho.com/bench/
東急池上線の90周年企画として実施された「生活名所」において、
池上線沿線の生活名所にオリジナルベンチを設置する
「座ってみようプロジェクト」の企画制作、運営協力を行いました。
ベンチ制作ワークショップ
ミネルバさんのご協力でオリジナルベンチを住民の方と制作するワークショップを実施しました。
ベンチを置きたくなる街歩きツアー
京都府立大学の松田法子先生と、ベンチを置きたくなる場所をめぐる街歩きツアーを実施しました。
日本ベンチ協会
チェアマン:おもきつよし
E-MAIL/ omo@kanzan.jp